待山栄一から  第四回:氣の世界への入り口〜待山栄一の場合 その1

塾長コラム 待山栄一から

第四回:氣の世界への入り口〜待山栄一の場合 その1

※今回の塾長コラムは塾長・待山栄一へのインタビューを4回に分けて掲載させていただきます。


—待山先生が氣の世界を知ったきっかけを教えて下さい。

私が気功を使い始めたのはカイロプラクティックをやりはじめて少したってからのことでした。

最初は、まったく氣のことなどはわからず、学校へ行き、整体師になり、治療院に勤務をして、毎日、多くの患者さんに接していましたが、その中に、簡単に治る人と、何をしても治らない人がいるということに、だんだん気がついてきました。


—「何をしても治らない人」とはどういうことですか?

何をしても治らない人というのは、カイロプラクティックなどの身体的なアプローチが効かず、心に何かある……そういう人は、何か「氣」の部分がおかしいのではないかと感じ始めていました。実際に、そう感じている同僚はいて、整体師のベテランの先生などの指導を受けると、最後の最後には「氣」を使うという話をされたこともありました。そういうこともあって、人間の身体に関わっていく以上、「氣」というものは避けられない課題だと考え、「やるならば早いほうがいい!」と、すぐに気功の勉強を始めたんです。


—最初に学んだのは、レイキですか?気功ですか?

巷には、本当にいろいろなタイプ(流派)の気功やレイキがありますね。私はかなり多くのものを体験し、それぞれのエネルギーを自ら感じることで、その有効性などを研究していきました。もちろん、良し悪しもあったので、あえて習得した流派の名称は控えますが……。まずは、どんな流派であれ、そのエネルギーの質を感じることが重要だと思っています。


—やはり、最初から「素質」的なものがあるほうだったのでしょうか?

いいえ。待山氣塾に通ってくださる受講生の皆さんと同様に、最初のアチューメントでは何も感じず、「これで出来ているのか?」と疑問を感じたりもしました。


—「氣」を実際にクライアントに使ったのは、どんな時でしたか?

その頃には、整体師として独立開業し、休日でも毎日診療をしていましたので、なかには本当に切羽詰まったクライアントが駆け込んでくることもあったんです。

私が初めて「氣」をつかって施術をしたのは、中耳炎の女性でした。

そのころは、「氣」での治療は行なっていないので、整体師として仕事をしていたんです。だから、私は、最初、「耳鼻科にいくように」と勧めたのですが、その方は「整体ならなんでも治りますよね!」と言って治療を求めてきたんです。もう、時間も遅くて耳鼻科もやっていないような時間だったので、女性は耳の痛みを何とかしたいという思いで駆け込んできたのだと思います。なので、仕方なく「氣」を使って1時間ほどヒーリングを行ってみました。

自分自身、手応えもなく、不安な気持ちで「どうですか?」と聞くと「すっきりしました!」といって帰って言ったんです。もちろん、その女性がもう来ることはないだろうと思っていたのですが。驚いたことに、また来て「毎日来るから治してください」というんですよ。


—その方は……耳鼻科にはいかなかったのでしょうか?

話を聞くと、翌日に耳鼻科に行ったら、やはり中耳炎だったみたいなんです。でも、ちょうど連休の時で、また病院が休みになってしまうからというので、私のところに来てくれたんです。

私は、毎日、その女性に「氣」をかけていきました。すると、連休明けに耳鼻科で診てもらったところ、中耳炎が治っていたのだと聞いて、そこで、初めて、「氣」のすごさを感じたんですね。


—けれど、待山先生自身は、まだ「氣」での治療で実感はなかった?

その時はそうですね。

でも、その後、坐骨神経痛で、しかも痔があるという男性が親戚の方におぶわれて私のところに来たんです。「痔の治療をしたいのだけど、先に坐骨神経痛を治さないと痔の治療ができないので、坐骨神経痛を治してくれ」と言われたんです。でも、その男性は、寝たままで動くことすら出来なかったんです。通常、カイロプラクティックで坐骨神経痛を治す場合は色々な姿勢をとっていただくことになるのですが、それがその方には出来なかったのです。

私は、仕方なく、また「氣」を使ってみることにしたんです。この時、初めて肘まで痺れるような感覚を感じて驚きました。1時間ヒーリングを行うと、私の手はすっかり痺れきってしまったのですが、男性は起き上がって帰って行ったんですよ。

翌日には、驚くことに、その男性が自らバイクに乗って私のもとに訪れました。3、4回治療をして、医者に行ってもらったら、坐骨神経痛も痔も治っていたと聞き、そこで、氣を使った治療の有効性を確信することになったんです。


—坐骨神経痛も痔も同じ腰回りだから、一緒に治ってしまったと?

そうですね。この頃のやり方は、まだ荒削りで無理も多い形だったのですが、そういうことになります。

その後も様々なクライアントに出会って「氣」を使っていくことで、エネルギーの感じ方、症状に合う効果的な「氣」とはどういうものかというのを研究していき、現在のマチヤマ式になりました。

待山式でも「氣トレ」を行うように、「氣」の出力を高めることは一人でもトレーニングができるのですが、「氣」を感じる力、つまり「氣」に対する感度を上げるためには、少しでも多くの人と関わり、色々な「氣」を感じてみることが一番のトレーニングになります。

<第五回に続く>

第一回:氣で治すということ
第二回:ボディーワークではなくエネルギーワークが必要な意味
第三回:一般的なレイキとマチヤマ気功との違い
第四回:氣の世界への入り口〜待山栄一の場合 その1
第五回:氣の可能性—心と身体と魂と〜待山栄一の場合 その2
第六回:目に見えないもの「氣」の姿 part.1
第七回:目に見えないもの「氣」の姿 part.2
第八回:両手の氣と肩手の氣